大行列・・・彩未

先日の札幌出張の折、札幌在住のスタッフとラーメンの話をしていたら、なんでも「彩未」という店が相当にイケてるらしいという情報をキャッチした。

折角の機会だし、ここは行っておくべきかな?
という訳で地下鉄に乗って郊外の駅へ。

当然初めて降りる駅だが、目差す店は直ぐに発見できた。

「・・・。」

何故ならば開店直前に到着したにも関わらず、住宅街にそぐわない30人を悠に超える大行列が形成されていたからだ!
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しかも小さな子供を連れた親子が多い為か、行列の進み具合はスーパー・スロウ!

やっと入口までたどり着いたと思ったら店内にも10人程が並んでいて、結局着席までに1時間も掛かってしまった。

並び疲れたのでまずは瓶ビールをオーダー。
するとエビスの中瓶が出て来た。
普段であればテンションが上がるところだが、ここは札幌、どうせならサッポロ・クラシックの中瓶を出して欲しい!と思うのは旅人のエゴだろうか?
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そして瓶ビールを飲み干した頃、お目当ての味噌ラーメンが着丼。

特徴的なのはチャーシューの上におろし生姜が乗っているところ。
でもこのスタイル何処かで見た記憶があるなと考えて思い出したのが狸小路にある「空」の味噌ラーメンだ。
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コクのあるスープ、黄色い縮れ麺、確かに美味しいラーメンではあった。
しかしチャーシューの生姜のせいだろうか?
記憶にある空の味噌ラーメンと殆ど変わらないような気が・・・。

1時間並んで彩未のラーメンを食べるならば、並ばずに空のラーメンを食べた方が良い。そういう結論に達した。
そしてそれ以上に悔やまれたのが、こんなことなら前回の札幌出張で食べることの叶わなかった「一徹」に行くべきであった、と。

微妙な満足感を抱えて店を出ると、昼時ということもあって行列は50人を超える狂気じみたものとなっていた。
これは食事というよりも、地方都市のエンターテイメントになっているのかも知れない。

そしてよくあることなのかも知れないが、大衆の求めるものと俺が求めるものは必ずしも一致しないという事を改めて思い知らされた。

しかし考えてみれば音楽だって文学だって流行りものとは殆ど無縁な人生を歩んできた。
食生活だって同じことなのかもしれない。