南西暴風ノロウイルス釣行・・・11/28野毛屋

金曜日の夕方から見舞われた謎の吐き気は峠を越えたと思われたが、代わりに海上では強風が吹き始めていた。

海も身体もコンディションが悪いが、この日は我が釣友・DDVセンパイにどうしても会わねばならない事情のあった俺は、とりあえずアオリ用タックルを携えて金沢八景へと向かった。

前夜気分がすぐれなかったので睡眠薬を焼酎で流し込み9時前に就寝(良い子の皆さん、真似しないでくださいね~!ンガ、ン、ン)、ところが流石に早く寝過ぎたようで1時前にパッチリ目が覚めてしまい、仕方なしに4時頃には家を出た。

そして堀口能見台のマクドナルドで朝マックしながら時間調整。
が、脂っこい食事が悪かったのか突如吐き気が再発、そして下腹部の激痛と共に水便発作に襲われて個室に篭城すること20分・・・。

・・・。

全てを出し切ったと確信してからマクドナルドを出ると、フラフラしながら船宿へ向かった。
5時40分頃に船宿に到着するとアオリ船は丁度四隅が埋まる恰好で先行者4人、とりあえず俺は左舷ミヨシ二番手三番手の釣座札を取ったが、沖で吹いていた強風は既に金沢八景にも到達しており、出船が微妙とのことで受付は始まらなかった。
宿内は人で溢れかえっていたので外で強風に吹かれながらDDVセンパイを待っていたら、再度発作が!
人混みを避けるようにトイレに駆け込み滑り込みセーフ。この時点で俺は乗船は諦め、DDVセンパイに渡すモノ渡して貰うモノ貰ったら帰ろうという気分になっていた。

しかし今度こそ本当に全てを出し切ったようで、水分を補給したらなんとなく治まってきた。
6時半頃ようやく全船の出船が決定、DDVセンパイやキャプテン勇治の顔を見たらやはり船に乗りたい!
しかも強風の影響か客の出足は鈍く、最近混雑が続いていたアオリ船は総勢10人だし、もう行ってしまえ!やるっきゃない!(c)土井たか子

今シーズン初アオリというDDVセンパイにミヨシ二番手はお譲りして俺は5人並んだ左舷のど真ん中に釣座を構えた。操舵室の真下だし、船長と世間話でもしながらノンビリ釣るとしよう。

この日は下浦から始めて竹岡を探る予定だったそうなのだが、走っているうちに久里浜で18mも吹き始めたという報せが入り、急遽引き返して第二海保の南側からスタート。
「落と潮に変わればちっとは凪るだろうからそれから他のところにに行く。」と船長。へー、そんなもんなのか?
開始の合図があって程なくして南西の暴風が吹き始めたのだが、ここは風裏にあたる為意外と波はたいしたことがない。
まあ妥協ポイントだし、とりあえず前回2杯乗ったエギ王Q LIVEのダークオリーブから始めて様子をみるか。と、
“ドンッ!”
“いきなりキターーーー!”
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サイズは目測500gと小さめだったが本命アオリイカ、こりゃ幸先がイイ!
一流し目で俺を含む3人に本命が乗り、次の流しではDDVセンパイも本命をキャッチ。
妥協ポイントとはいえこのノリの良さ、やはり今年のアオリは豊漁だ!

しかし9時頃に風が更に強まり(体感的には20m越え)、風裏の観音沖も大シケ状態に突入した!
こんな中で3.5mのロング・ロッドを振り回すのは肉体労働以外の何物でもない。
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しかしそれでもアオリのご機嫌は上々!
流す度に船の何処かしらで誰かが釣れる感じで、潮先に偏ることなく全体にイカが周り、俺とDDVセンパイの竿も度々弧を描いたのだった。
イカさんが乗って下さるなら重労働も報われるってもんだ。

若干ではあるが風が弱まり、更に落と潮に変わるとキャプテンの予言通り波も弱まってきた。
それでもまだ高い波とウネリはあったが第二忠丸とキャプテン勇治はものともせずに突き進み、鴨居大根、竹岡と徐々に南下しながら探索の範囲を拡げていった。

潮回りの時に大きな横波をモロに喰らって“あわや、転覆か!”と肝を冷やしたプチ・ハプニングもあったが(スパンカーの上部までびしょ濡れになった・・・)、竹岡沖で釣れるアオリは型も良く、俺もDDVセンパイもキロオーバーの良型のキャッチに成功!
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帰宅後に量ったら1089gだった。

潮の流れは殆ど無かったけど右舷ミヨシの竿頭は10杯まで数を伸ばし、左舷5人のど真ん中だった俺も8杯キャッチ(1リリース)、DDVセンパイも7杯キャッチ(同じく1リリース)と揃って好調、小潮・大シケの悪条件ながら初挑戦の方含め全員が本命を釣り上げて、船長は15時丁度に沖上がりを告げた。

シケの中での操船、そして潮流れが無いのに10人の乗客全員に釣らせる為に腐心したキャプテンは相当に大変だったのだろう、港の桟橋が見えてきたところで弱々しく「あ~、今日は本当に疲れた・・・。」と搾り出すように呟いたのだった。
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【釣果】
7時15分出船、15時沖揚がり
アオリイカ7杯(8キャッチ1リリース)、スミイカ1杯

【タックル】
ロッド:マニアス・アオリスペシャル350
リール:スピードマスター201
ライン:PE2号、ハリス:フロロ5号

【ヒット・ルアー】
YAMASHITAエギ王QLIVEキュウセン3.5号他

【本日の総括】
海も身体もコンディション悪く、どうなることかと思ったが、無事に沖上がりまで釣りが出来て良かった。

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さて、根気とコツが必要なアオリイカの薄皮剥きだが、完璧に捌けたらこれほど旨いイカはないんじゃないか?と思う。
個人的にはマルイカよりもスミイカよりも身の旨さは上だと思う。


流石にアオリを沖漬けには出来ないけど、丁寧に捌いた身で漬けを作っても最高に旨い。
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そして冷凍保存がきくから釣り過ぎても困らないのがイカの良いところでもあるのだが、今年は豊漁であるが故に冷凍庫のストックがなかなか尽きないという贅沢な悩みが・・・。

頑張って食べ切って、また釣りに行こう。