(甘海老使えど)甘くない・・・6/20野毛屋

土曜日の暴風は収まったが、それでも強い風の残った曇天の日曜日、迷った末に白子持ちフグを狙い野毛屋へと向かった。

6時過ぎに野毛屋に到着してみれば丁度俺が20番目の客だったようでこの瞬間2隻出船が確定。
俺は第二忠丸の左舷ミヨシを確保したが、そもそもここが運命の分かれ道だった。


定時に出船した船は進路を東にとり、大貫を目指していない事は明らか。
しかし前々週に大型白子持ちフグ祭に沸いた木更津に到達することなく、富津沖でスローダウンした。

最初のポイントでいきなり本命が4連チャンしたのを見ると、直ぐさま船長はアンカーを下ろした。

ポツポツ断続的にフグは上がるが、潮先の大トモばかりに釣果が極端に偏り、胴の間からミヨシ側は大沈黙。

それでも時折アタリはあり、30分に1尾ペースで本命が釣れ9時半の時点で俺のバケツには3尾のショウサイフグが入っていた。
しかしながら型はいずれも30センチに満たない中~小型、白子はあまり期待できそうもない。

そして10時頃
“ゴンっ!”
しゃくった竿に衝撃が走り、すぐさまリールを巻くと右へ左へと横走りする魚の感触、
“デカイのキターーーーー!”
しかし残り3mのところで痛恨のバラシ、ああ、今宵の白子のムニエルがああああ!

まあ良い。
このペースで上げ潮の時間帯を耐え忍び、午後から落と潮が流れれば俺が潮先、ツ抜けは固いし今宵は豪華フグのフルコースだ!

「・・・。」

しかし午後になっても強い南西風とケンカする恰好になっているのか、一向に落と潮が効かない。

痺れを切らしたキャプテン勇治は「ちょっと走ります!」と高らかに宣言すると、第二海保まで走った。確かにこのポイントで前週一つテンヤに3尾のショウサイフグが食ってきた。カットウで狙えばもっと釣れるかも!

ここでは外道が多彩で俺はキュウセンベラとシロギスを釣り(シロギスは型が良かったのでキープ)、他にもカワハギやらマダコやらトラギス等が上がり、本命も2尾上がった。

「まったく鯛狙ってる時はガンガン食ってくるのによお、狙いに来たら全然釣れねえなあ。」と食い気の無いショウサイフグにぼやくキャプテン、第二海保に見切りをつけると次に選んだポイントは八景に程近い小柴沖だった。
ここも昔はフグのノッコミ・ポイントとして有名だったらしい。

ここでは最初に上がったのはなんとカレイ。
俺がまず釣ったのはトラギス。

本命の釣れぬまま時間はドンドン過ぎていき、ああ、このまま終わりかなあと思っていたら、
“ドンッ!”
“キターーーーー!”
終わり良ければ全て良し、これ釣って気分良く帰ろう!
“ポロッ!”
“海面でバレたああああ!”
俺のカットウにアカメが掛かっていたのに、取り込み寸前にバラしてしまった。

「・・・。」

このまま沖揚がりとなり、やけに疲労感だけが残った釣行となった。

【釣果】
7時15分出船、15時15分沖あがり
ショウサイフグ3尾、シロギス1尾
(他にキュウセンベラ、トラギス、イイダコ、ヒトデ)

【タックル】
ロッド:マニアス・フグリミテッド170
リール:Abu Garcia Salty Stage REVO BJ-L
ライン:PE1号

【本日の総括】
う~~~~~~~~~~~~~~ん。
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友情出演:実家の猫ちゃん

左右両トモだけがツ抜けし、胴の間ではボウズも出るなどちょっと厳しい感じだった。
それでも午前中はポツリ、ポツリと釣れたのにそれ以降の5時間以上全く釣れないというのもねえ・・・。

捌いて貰うと1尾からポークビッツサイズの白子が出て来た。
前回はとても食い切れない程の白子が出て来たのに、今回は一口で終わり、足して2で割れば丁度いいのに、そう都合良くいかないのも釣りなのだ。

しかし今年はどうもフグのノッコミが遅れているようで、白子の本番は7月に入ってからではないかとの憶測も聞かれ、兎にも角にもこのままじゃおさまらないので近日中にリベンジするしかない。