デビュー!・・・11/22野毛屋

我等がバンドのギタリスト、fIVEさん(仮名)は、あらゆる魚介類の刺身の中でイカが最も好きなのだという。

イカ好きであればアオリイカを釣って食さねばなるまいと、アオリ釣りにfIVEさん(39)を誘い続けること数ヶ月。

遂に山が動いた。

更にこの日、最近スミイカ釣りを覚えた弊社のアラカン・アングラー・めちゃワルI氏(59)と、そもそも俺をアオリの世界へと誘った釣り歴四十余年を誇る弊社の釣りキング・ちょいワルH氏(62)、そして俺自身がアオリ地獄へと引きずり込んだDDVセンパイ(40)も同船、ちょっとしたイベントの様相を呈したのだった。

しかし当日、皆の釣座を確保する為開店直後の朝5時40分頃野毛屋釣船店に着いた俺は、我が目を疑った。

手前の駐車場は既に満車、そしてアオリ船の釣座札は既に15枚ほど取られており、早くも満船状態だったのだ!なんでも11名の団体客が入ったのだとか。
我々一行を加えて既に乗客20名、そして出船まで1時間半もあるので更に混むことは必至、潮だってそんなに流れる潮周りではないのに・・・。

この瞬間、俺は今日の惨敗を覚悟した。


結局あまりの混雑に辟易して3名のキャンセル者が出たものの、それでも26人だか27人の客を乗せて第二忠丸は出港した。

潮を被るからキャビンに入るよう指示があったのだがキャビンの中は満員電車状態。
人いきれで湿気が篭り、俺は危うく船酔いしそうだった。

さて、竹岡沖に到着して実釣を開始すると、それは凄い眺めだった。

なにしろキャプテン勇治第二忠丸船長就任記念釣行の時には俺とDDVセンパイとベテランの常連さん3人しか客がおらず、更には中乗りエストシ君(仮名)が風邪でダウンして船長含めて4人しか乗っていなかった。
その同じ船で30本近い、しかも多くの客がロング・ロッドを振り回している光景、なんか不思議な感じだ。

そして案の定頻発するオマツリ。

・・・。

fIVEさん、エギングを嫌いにならないでくれ、そして何でもいいから1杯釣ってくれええええ!

俺は心の中で悲痛な祈りを天とキャプテン勇治に捧げた。

いつもだったら操舵室でじっとしていることの少ないキャプテンがこの日はトイレ以外殆ど出て来ることはなく、また窓も閉めたまま。なにしろ断続的に冷たい雨が降り、冷たい北風も吹いていて、とにかく寒かったのだ!
左舷に陣取ればキャプテン勇治の付きっきりの指導が期待出来る!
それこそがfIVEさんに釣ってもらう為の俺の最大の秘策だったのだが、11人の団体さんも初心者揃いだったようで徹底指導が身上のさすがのキャプテン勇治も為す術ナシ!といったところだったのかもしれない。

それでもトロトロの下げ潮に北風の相乗効果で船が流れているうちは左右大ドモ中心とは言えポツポツ釣れていたのだが、上げ潮に変わると全く釣れなくなり・・・。

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北風の中を猛スピードで帰港する第二忠丸キャビン内からの眺め。

【釣果】
7時15分出船、15時40分沖上がり
スミイカ 6杯

【タックル】
ロッド:マニアス・アオリスペシャル350
リール:スピードマスター201
ライン:PE2号、ハリス:フロロ5号

【ヒット・ルアー】
YO-ZURI マーブル・サクラダイ4号
YAMASHITA キュウセン3.5号

【本日の総括】
イメージ 2

八景沖に戻った第二忠丸。結局この日は最後まで雲が取れることはなかった。

アオリは船中23杯だったそうだ。
しかし半分以上は左右大ドモで釣れており、我々の陣取った左舷ではトモを除くとミヨシで1杯、トモ3番手で1杯のみ。
そのトモ3番手のラッキーな釣り人は、我等がDDVセンパイ、いや~お見事!我々5名の中で唯一人本命の型を見た。

そしてなんとも心残りだったのはfIVEさん、我々の中で唯一のマルボウズになってしまった。
ナイーブさに定評のあるfIVEさん。これに懲りずにまた遊んでくれれば良いのだが・・・。
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釣りを終え、キャビンでガックリとうなだれるfIVEさん(右)。画像修正済み。

天敵ワラサの大回遊があった、そして昨シーズンは釣れ過ぎた。

下船時に「今年はアオリ少なそうですね。」と尋ねてみた。しかし船長は「まだ始まったばかり。アオリの成長が例年より遅いのは事実けど、ポイントの開拓もこれからだし、イカが少ないかどうかはまだわからない。」との事だった。

釣果が安定しないのも釣りというものだし、相手はイカの最高峰アオリだ。

シーズンは始まったばかりだし、旨いアオリも食いたいし、俺の野毛屋詣では続く。