鳴かぬなら、諦めましょう不如帰
普段全く縁のない、京王線の笹塚で仕事が入った。
駅を降りるとなんとなく既視感があったのだが、そういえば大学時代の友人に何故か笹塚のパチンコ屋に入り浸っていた男がいて、半ば無理矢理何度か連れてこられたのを思い出した。
俺にとってはパチンコとロッテリアの街、笹塚。
俺にとってはパチンコとロッテリアの街、笹塚。
さて仕事を終えた俺は幡ヶ谷まで足を伸ばした。目当てはハマグリのダシで有名な人気ラーメン店「不如帰」だ! 味玉そば(醤油)とビール小瓶の食券を購入(スンマセン、昼食なんだけど一駅分+α歩いて汗だくだったもんで・・・)。
待つこと数分、お洒落な器に盛られて供されたラーメンが、コレだ!
スープを一口飲むとハマグリの豊かな風味と旨味を感じる!そしてスープと相性バッチリの細麺、付け合わせのチャーシューと半熟の味付卵も丁寧な仕事でイイカンジ!
15の夜、じゃなくて15の頃、熊本ラーメンでラーメンという食べ物に開眼した俺にとっては、濃厚であることが当然、というかラーメンとしての前提条件だと思っており、長い間あっさりしたラーメンなど邪道だと信じて疑わなかった。
しかし齢四十を過ぎ、内蔵がソフトなモノを要求することも少なくない昨今、こういう優しい味のラーメンの旨さがしみじみと五臓六腑に染み渡るのです。
決しておきに行った訳ではなく、攻める時は攻めてますよ。でも振り幅が広くなったというか、守備範囲が広くなったというか、いずれにせよ多種多様な価値観を認められるというのも、大人の余裕ではないかと思うのだ。