アメリカの鱒釣り報告会

アメリカ釣行から帰国し、約三週間ぶりにDDV先輩と会った。
一年に一度飲みに行く程度だった近年の交流状況から考えれば非常にハイペースで顔を合わせていることになる。
しかし、それはそれは濃密な三泊五日を共に過ごし、その思い出が今になって激しくフラッシュバックしている現在にあっては、本当に久し振りに会うような不思議な感覚を覚える。(断片的にではあるがアメリカで釣りをしている夢をやたらと見るのだ。)
本日の会合の目的は、我々のアメリカ釣行を我々のアメリカの師匠である我々のバンドのリーダー通称「リーダー」に報告することである。
アメリカでは徹底的にアメリカン・フードにこだわった我々に相応しい店を選ぼうと、俺は八重洲の寿司屋をチョイス。この会合を“大韓航空ではビビンパを喰らい、アメリカではアメリカン・レストランのみを攻め続けた我々の旅の続き”と捉えれば、極めて妥当な選択と言えよう。
意外なことにリーダーも寿司が好きだというし。(しかし後から判明したのだが、リーダーの最も好きな寿司ネタは岩海苔とカニミソだという。ん?それって両方とも主に回転寿司のネタじゃないの?その嗜好性は俺とDDVを喜ばせるに充分であり、また非常に安心もした。やはりリーダーたるもの、そうでなくてはならない。)

さて、普段はどちらかと言えばクールで寡黙なリーダーだが、少なくともテーマがアメリカである限りは非常に饒舌だ。そしてこの男の記憶力の何と凄まじいことよ、アメリカの地理地形道路に精通していることは勿論、いちいち細かい風景まで克明に覚えている。そんなわけで俺達は遥か遠いUS395に思いを馳せ、マウント・ホイットニーの荒涼とした激哀愁に胸を熱くし、イースタン・シエラの湖の美しさを反芻し、あの夢のような体験が現実であることを再確認するかのように蛍の光が鳴り止むまで語り明かしたのだった。


…。
……。
さて、ここのところ急激な円高が進行している。
円高であるということは、同時にドル安でもあるということだ。

個人的な事情があり投資に全く興味がない俺だが、最近の円高ドル安傾向を見るにつけ、FXかドル預金でも初めてみようかと考えてみない事もない。毎朝読む新聞も今までのように社会面から読み始めるのではなく、経済面や市況欄を注視している今日この頃である。
言うまでもないことだがそれは利殖を目的としているのではなく、次回釣行に向けて有利な条件でドルを手当しておこうという思惑であり意思なのだ。

…。俺の“アメリカの鱒釣り”はまだまだ終わらない。

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