失くしたモノと得たモノ…9/4すそのフィッシングパーク

2日に亘る消化不良の長野遠征から戻り、地元の焼鳥屋で友人(仮にA君)と反省会。主なテーマは「釣り場でのマナー」だ。お互いにフラストレーションが溜まった今日の鹿島槍、ついつい酒量も増えがちに。会計してもらうと結構な金額になっていた…。
友人(仮にA君)と別れ、帰りの車中(あ、タクシーよ、タクシー。飲酒運転じゃないから!)ボンヤリ考え事。『そろそろ家の事(即ち家事ね)も少しはしないと流石にヤバイな…。でも休みは明日までだしな…。水没したツインパワー大丈夫か?状態が気になるな…。午前中だけ開成かすそのに行っちゃおうか…。』

帰宅後、とりあえずリールの軽いメンテナンスを行い、シャワー浴びてまたビール。『明日の事は明日起きてから考えよう。』という事で、目覚ましもセットせずに就寝。

翌朝目覚めると時刻は6時。『午前券狙うにはもう遅いなあ』と朦朧としたアタマで考えもう一度寝ようとしたが、あ!すそのは8時オープンの上、時間券がある!
文字通り飛び起き、そそくさと準備を済ませ出発!頑張ればオープンに間に合うかも!

しかし御殿場ICを通過したのが7時40分。これでは間に合うまい。で、作戦を変更して駒門PAで朝食をとることに。ちなみにここの蕎麦はかなり美味!俺が今までに食べた高速道路のPA、SAの蕎麦で1,2を争う旨さ(コストパフォーマンスは間違いなくNo.1)。ここでの俺の定番は“肉玉そば”。やはり旨い!会社の近くの蕎麦屋(甲○屋)なんて目じゃないね。

8時20分すそのフィッシング・パーク着。駐車場には既に10台ほどの車。
準備を済ませ受付で5時間券を購入、下池のフライエリアと境界線に釣座を構える。

まずはパイロット・スプーンのNOA2.6サンスイ・オリカラからスタート。が、魚が追ってくる気配は全くない。しかも暑い!先週来た時より水温も高いのか、表層付近でジッとしている魚が多くポンドの活性は明らかに低いようだ。その上頭がボーっとする。体がフラフラする。目を閉じるとそのまま眠りに落ちそうになる。『アレ?俺疲れてる?』
どうやって攻めたかまるで覚えていない。随分時間が経ったような気もするし、全く経っていないような気もする。で時計を見るとなんと!10時過ぎてます!(ちなみに日焼けによる腕時計の痕がつかないよう時計はポケットの中) やべえ、記憶がとんでるよ。これって熱中症にでもなりかけてるのか?
ちょっと体勢を立て直そうと、未だノー・キャッチにも関わらずビールで喉を潤すことにした。
自販機の隣の屋根の下でビールを飲んでいるとフライのおじさんが近づいてきて「釣れてますか?」
今のところボウズなんだが「いや~、厳しいですね。」と具体的回答を避け苦戦しているという事実のみを答える俺の悲しい性。するとおじさん、「フライではポツポツ釣れとるが、ルアーはみんな厳しいようですな。どうも昨日より水温が随分上がってるようじゃよ。今日は駄目じゃろうな~。」(こんな口調だったっけ?)と不吉な暗示。
ええっ!?今日は駄目?僅か5時間の勝負、こうしている間にも残り時間はドンドンすくなくなっている。こうしちゃいられねえ!なんとしてでも釣らねば!

そして10時39分。入場してから実に2時間以上が経過して、やっと本日の1匹目をキャッチ!
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ヒット・ルアー?

…。



……。




ヒット・ルアーはねえ~、





あのねえ~、、、

(バナナマン日村の“子供時代の貴乃花の物真似”のマネ)






コレ!!!
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おおおおっ、神よ、Jimよ、我の弱さを赦したまえ!
昨日鹿島槍で俺にXスティックを掛けてきたおばさんの事を心の中で、いや、このブログ上でまでも散々馬鹿にしながら何をやっているんだ俺は!?
①終了目前になってもノー・キャッチだった場合、ボウズを回避する為に使用が許される
②既に充分に釣って満足しておりそろそろ帰りたいのだが、同行者がまだ帰りたがらない場合暇つぶしの為に使用が許される
③同行した初心者が全く釣れていない場合、これを貸す事で魚を掛ける喜びを教えると同時に俺への敬意を植えつける目的で使用が許される
④初心者と同行したにも関わらず初心者が先に釣ってしまった場合、俺の面子を保つ為に特別に使用が許される
以上俺が決めたXスティック使用ルール。(セコイ?いいの!)今回はいずれにも当てはまらないよ…。

自分に対して後ろめたい。そうだ、魚影の濃いストリーム・エリアでちゃんとスプーンで掛けて仕切り直そう!

とぼとぼ歩いているとフォーク・リフト車みたいな車とすれ違った。て、放流車じゃん!慌てて下池に戻る俺。これはこれでセコイ気がするが、いいの!

鱒玄人2.0放流赤金をすかさずキャスト!またキャスト!もう一丁キャスト!更にキャスト!どんどんキャスト!休まずキャスト!……。全く反応がねえ!!!
派手系ルアーを次々変えながらキャストを続ける。
オリエン4g蛍光オレンジでようやくフィッシュ!
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なんかホッとしたと同時にどっと疲れた。しかしこの魚を最後にその後アタリはなくなったのだった。。
随分間があってから、ロール・スイマー2.5グリーン・カモ(買ったばかり)で岩魚がヒットするも、ランディング直前でバラシ。
終了1時間前。まだ未経験の上池を攻めてから帰ることにしよう。

上池の水質は下池と比べるとかなりクリア。これはこれでシビアかも。まずはパイロット・スプーンで様子を見ようとNOA2.6サンスイ・オリカラをキャスト。タダ引きの合間にトゥイッチを入れるとコツコツとアタリがある。でリール5回転に1回程度の過剰気味なアクションを入れながらリトリーブしていると…
フワッ→シュッ→ゴン!!(解説:ラインが弛む→アワセ入れる→ヒット!!)
うわ、鹿島槍を凌駕するような引きだ!大物の予感が!
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普通サイズだったが尾びれがピンとしている。

すぐに次のキャスト。頻繁にアクションを入れる。ピンッ→シュッ→ゴン!!→フィッシュ!(ライン張った→アワセ→ヒット!!)
同じ釣り方で続けざまにもう一丁!パターンを掴んだか?
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楽しい!

これだよ、コレ!
さあもう一回!キャスト!着水後アクション!フワッ!ズン!ジジジジジジジイ~!
あれれ?ドラグが鳴り過ぎ!竿しなり過ぎ!スレ掛りか?でも頭を振っているような感触が…。スプールの逆回転止まらずラインがどんどん出て行く。戸惑いながらも高速で巻いていると魚が身をくねらせ水面に姿を現した!アレ?魚体が長い。アレ?虹のラインがない。イトウじゃないかっ!!!お~い(仮に)A君!イトウだよイトウ!正真正銘のイトウだ!仕事中の友人(仮にA君)に写メールを送りつけて自慢しまくってやる!しかし凄い引きで全く寄せられない。鹿島槍でもこんな引き味わったことないよ!
徐々に寄せてもまた沖へ走る。他の釣り客の視線を感じる。メンツにかけて、そして友人に自慢しまくる為にも絶対にバラせない!
何分格闘しているのだろう?ぜんぜん弱る気配がない。バラシが心配で段々置きに行くようなファイトに。するとこちらの弱気を見透かされたかのようにポンド中央の噴水の陰に魚が入った!『マズイ!切られる!』慌てて走り噴水の裏側に周り込もうとしたその瞬間、“ブチッ”。痛恨のブレイク。しかし何故か口惜しさよりも充足感が勝っている…。

疲れと興奮で手が震える。苦労してラインを結び直し、予備でもう1個もっていたNOA2.6サンスイ・オリカラをチョイス。アクション入れるとまたデカイのが食った!“ブチッ!”アレ?
イトウとのやり取りでラインが伸び切っていたのだ。ためしに手で引っ張ってみると簡単に切れる。覚めやらぬ興奮で気付かなかったよ…。

思い切って4~5mラインをカットした上で、NOAの同じカラーで1.8gがあったのでそれをチョイス。軽くなった分カウント・ダウンでレンジを下げ目にしてリトリーブだ!で一旦着底させてゆっくり引くと…ゴン!思い切りアワセる!根掛かりだった。これがどうやっても外れない!
……結局ライン切れました。

もう売っていない俺の貴重なパイロット・ルアーを全て失い意気消沈、これで3日間に亘る俺の夏休み集中釣行は幕を閉じた。

この3日間で俺は幾つかの(そして貴重な)ルアーと小遣いの大半を失い、代わりに松崎しげるにさえ負けない漆黒のボディを手に入れた。『オイ!日焼サロンに通っているガキども!オイ!不摂生の果てに肝臓を壊したどす黒い顔の無能者!お前らより俺の方が黒いぜ!…………何の自慢にもならねえがな。』

(翌日会社でその年齢に似合わぬ過剰な日焼け具合に多くの同僚に笑われたのは言うまでも無い。)


【釣果】
8:30~13:00
4匹(ニジマスのみ)



【タックル】
ロッド:レスターファイン X-STREAM 63SUL
リール:05TWIN POWER 1000PGS
ライン:GT-Rシャンパン・ゴールド 3.5lb




【ヒット・ルアー】
オリエン4g(蛍光オレンジ)、NOA2.6(サンスイ・オリカラ)、NOA1.8(サンスイ・オリカラ)、
                                   
                                     と(Xスティック)



【ロスト・ルアー】
NOA2.6(サンスイ・オリカラ)2個、NOA1.8(サンスイ・オリカラ)



【本日の総括】
う~ん。
最近最も出番の多かったルアーがなくなった。これからどうしよう……?
あ、気になっていたツインパワー、最初は巻き心地に若干の違和感を感じていたのだが、徐々にいつものフィールに戻ってきたようで…。とりあえず大丈夫そうだ。