夢の続き…4/26鹿島槍ガーデン

深い眠りからパッチリと覚醒した。時計を見ると4時45分。いくらなんでも8時半就寝は早過ぎた。
オープンの7時まではまだ時間があるし、かと言って眠気は最早全くない。暇潰しに朝風呂を浴びに行くと、びっくりしたことにおじいちゃん三人が既に湯舟に。老人の朝って本当に早いんだね~。

6時10分にチェックアウト。食料調達にコンビニに寄ると、早朝にも関わらずレジは長蛇の列。どうもスキーヤースノーボーダーっぽく見えるのだが、この辺のスキー場ってまだ営業してるのかね?
コンビニ駐車場でいなり寿司とおにぎりを頬張る。宿で見た天気予報によれば、長野県北部は15時頃から雨が降るらしい。雨具持って来るの忘れちゃったし、昼食はパスして雨が降るまで釣りまくる作戦だ。昨日のフィーバー攻勢を思えば、50尾くらい釣れちゃうかも知れない!
6時45分、鹿島槍ガーデン到着。すると、あろうことか既に大勢の人が池を取り囲んでいるぢゃないかっ!そうか、ホームページでは7時オープンとなってはいるものの、夏季営業は6時オープンだった!(仕方ない、このアバウトさ加減もここの魅力なんだから…。)5時前には余裕で起きていたのに、己の愚行を呪詛りながらとにかく大急ぎでセッティング。昨日、掛けの釣りとのミスマッチをロッドに対して若干感じた為、約半年ぶりにレスターファインの63SULを登場させた。受付で住所氏名を記入してると(毎度思うが釣りをするだけなのに何故こんな手間が必要なのだ?)社長が「あれ?パンフレット送ったよね。今日持ってきてないの?」といつもの天然トーンの口調で話し掛けてきた。勿論そんなもの持って来ている訳がない。すると「パンフレット持ってきたらお土産あげるって書いてあるのに~。」いや、いらないです。「じゃあパンフレット持ってまた来てよ~。」早く釣らせてくれ!
しかしここの社長はいつ見ても何とも言えない味がありますな。
さて2号池。既に20人程のアングラー。しかもそこかしこで竿が弓なりにしなっていやがる!俺も光り物オリエン4gSHを装着してキャスト!するといきなりラインが張り竿を跳ねるとフッキング!僅か5秒でファースト・フィッシュ!
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幸先よくブラウンをネットイン。

3分後の6:58続けざまに極小ニジマスを、更に2分後7:00にブラウンをキャッチ、次いで7:03、7:07と中型ニジマスを連続キャッチ。(キリがないので写真割愛)
『キタアアアアアアアア~~~~~~~~~~!!!』((C)山本高広)
僅か10分で5尾!昨日のフィーバー攻勢は継続中だ!

しかしその直後、鹿島槍名物「鼻曲がり巨大ブラウン」の背びれにスレ掛かりしてしまい、恐ろしいことに本当に水中に竿が引きずり込まれるのではないか!という程の強い引きに翻弄され、巻いても巻いても寄せられない!取り込みまで何分かかったのだろう、やっとの思いでネットインさせた時にはラインが致命的によれてしまっていた。
ルアーを垂らしてヨレを取ろうにも、よれすぎちゃってラインがコヨリのように捩れてしまう。思い切ってラインをカットし、スナップを結び直し、WATERLAND“よりとれ~る”を使って糸ヨレを取る。修復に手間取ったが何とか釣りのできる状態になった。(しかしこの日は最後までライントラブルに悩まされることとなった。スレ掛かりにも…。)

またガンガン釣るぜ!と思ったら祭りは既に終了していたようで魚の反応は無くなった…。
しかし魚影は濃く、活性も極端に下がった訳では無いようで、マメにルアーをチェンジしながら丁寧に探れば必ず魚が応えてくれる!

オリエンでカラー・ローテを行いながら時速2~3尾で、ポツポツと釣果を伸ばしていく。やはり前日の放流効果でニジマスが多く釣れる。

15時頃から雨との予報が見事にはずれ、10時前に本格的な雨が降り始めた。
流石に切り上げるにはまだ早く、売店で着丈130センチの簡易雨合羽(500円也)を購入して釣りを続ける。

フードをすっぽりと被ると視界は狭まり、聴覚も落ちる。
俺は情緒もへったくれもなく、黙々とキャストしてラインを凝視し、少しでも変な動きをしたら片っ端からアワセを入れていく。食事休憩も無く、飲み物休憩も無く、タバコを吸わないから一服休憩も無く、トイレにも殆ど行かず、ましてや雨宿りなどするはずも無く、無慈悲に無表情に機械のように釣りを続ける。

ところでやはりこのカーボン製のSULロッドは掛けの釣りには向いている。つっつくようなショート・バイトでもかなりの確立でフッキングまで持ち込めるのだ。(おかげでスレ掛かりも多発したが…)
最近TAPER&SHAPEのグラス・ロッドにどっぷりはまっていたのだが、釣り場の特性に合わせてこの2本の竿を使い分けるとより楽しめるって事を実感。なによりこの竿に愛情を抱いていたのに全く使う機会を失っていたので、竿に対してなんとなく後ろめたいものを感じていたんだよな…。

まあとにかくそんな釣りだったので、1尾1尾とのファイトを全く覚えていない。
釣った魚は全て携帯のカメラで収めたのだが、今見返しても「あれ?こいつどうやって釣ったんだっけ?」てな感じで状況を殆ど覚えていないのだ。

携帯カメラは撮影日時がファイル名になる。というわけで概要はこんな感じ。

6:55ブラウン
6:58ニジマス
7:00ブラウン
7:03ニジマス
7:07ニジマス
7:34ニジマス
7:41ニジマス
7:50ニジマス
8:30ニジマス
8:39ブラウン
9:43ニジマス
10:01ニジマス
10:04ニジマス
10:22ニジマス
10:36ニジマス
10:47ニジマス
11:26アルビノ
11:28ブラウン
11:31ニジマス
11:47ニジマス
12:09ニジマス
12:40ニジマス
13:19ニジマス
13:27ニジマス
14:06ブラウン
14:32ニジマス
14:39ニジマス
15:04ニジマス
15:31ニジマス
15:35ニジマス
15:47ニジマス
16:23ニジマス

今日もアルビノが釣れた。
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鱒玄人2.9勝利ブラウンで釣った本日の最大魚。
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ココニョロも初仕事をした。
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16時30分、突如電池が切れたような心境になり終了まで30分を残して納竿。273Km離れた我が家へと長旅を開始したのだった。

お疲れ様でした、俺。


【釣果】
6:55~16:30
32尾(ニジマス26、ブラウン5、アルビノ1)


【タックル】
ロッド:レスターファイン X-STREAM 63SUL
リール:05TWIN POWER 1000PGS
ライン:GT-Rトラウト・ゴールド 4lb


【ヒット・ルアー】
オリエン4g(SH、PK、消オリーブ、蛍光オレンジ、消ブラウン、消人肌、消マホガン、白、蛍光ピンク)、鱒玄人2.9(満月、満月ホタル、勝利ブラウン)、ココニョロ、蓮華2.5(ガンメタ)、BUX3.0(マジョーラ)、NOA2.6(サンスイ・オリカラ)


【本日の総括】
6時に来ていれば釣果は全然違うものになっていただろう。悔やまれる事は悔やまれるのだが、2日で60尾の釣果は俺にとって充分すぎる。贅沢は言うまい。
そして60枚もの写真を携帯メールでPCへ転送するとなると膨大な手間とそれなりの費用が発生する訳で、断念した。結果中途半端な記事になってしまい、なんとも複雑な心境だ。やはりデジカメを買った方がいいのかな…?

さて今回ラインはドンピンの4lbを初めて使ってみた(普段は3.5lb)。細いラインを使うメリットはマイクロ・スプーンの飛距離を落とさない事だが、この日俺が使ったスプーンは2.9g~4gがメインで最軽量のものでも2.5g。飛距離の不利は全く感じなかった。一方2日間に亘る釣行でラインブレイクは岩に擦れた1回のみで、さほど大きな魚を釣っていないとはいえ、3.5lbとの強度差は歴然と言えよう。考えてみれば最近よく行くすそのFPは池が小さいからそもそも飛距離を稼ぐ必要も無い訳だし、俺にとっては4lbラインの方がいいかも知れない。(でもまだ3.5lbのストックが大量にある…)

さてさて仕事も家庭もおろそかにして(いるつもりは毛頭ないのだが…)強行した今回の釣行、精神的癒し効果は抜群だったようだ。
翌・日曜日は右腕が筋肉痛になっていたものの、身体が軽い。試しに血圧を計ってみると上が115の下が74!普段は血圧が高めで降圧剤を服用しているのだが、何だ、このまるっきり正常な数値は!?進んで家事だってやっちゃうし、買い物にも行っちゃう。ベース弾いても指が動く動く!(これは気のせい?)
いや~、兎にも角にも恐ろしいぞ、釣り!