メーテル、またひとつ星が消えるよ…。

2008年3月14日。
少なからぬ人が特別な思いをもってこの日を迎えるに違いない。
ホワイトデーだから?
まあそれも間違いではないのだが、そういうことではない。
じゃあ俺の姪っ子の誕生日だから?
それもその通りなのだが、全くもってそういうことではない。

東京~大阪間で運行されている夜行急行「銀河」がこの日をもって廃止されるからだ。(特急ではなく、急行というのがまた何とも言えず良い。)

13~4歳まで鉄道が好きだった。今風に言えば鉄っちゃんもしくは鉄ヲタだ。
両親の実家が九州にあることも影響し、ブルートレインが特に好きだった。
当時のブルートレイン人気は凄まじく、チケットを取ることは至難の業であったと記憶している。
夏休みの九州帰省の際には、いつも第一希望はやぶさ、第二希望富士、第三希望あさかぜで発売日にみどりの窓口に並んだものだったが、チケットが取れたためしは殆どなかったと記憶している。(ちなみに二段式B寝台の24系25型が憧れだった。“男は黙ってオハネフ25だ!”)
飛行機はどうしても嫌だったので、新幹線で新大阪か岡山まで行き、そこで「明星」か「なは」に乗り換えて九州に向かうという妥協策を多用した。(そのお陰で“新幹線=妥協の乗り物”という図式が完成し、今でも新幹線は苦手だ。なにしろ旅情というものが欠片ほどもない。)
ここで急に思い出したのだが、当時の「なは」は客車ではなく581系電車(通称:月光型)だった。狭い3段式寝台車の3階部分で寝て妙に興奮したなあ…。あの小さな窓も最高に哀愁があった。

俺の「銀河」体験は一度のみ。
6~7年前に彼女と京都旅行に行く際に、俺のたっての希望で行きだけ乗ったのだ。
しかし寝癖がどうの、シャワーがねえので、不満ダラダラ言われて興醒めした哀しい思い出。
やはりブルートレイン男のロマンですな。

一説によれば、来年あたり東京発の全てのブルートレインが廃止されるという。
ここはひとつ、“富士に乗って行く九重フィッシングリゾート釣行”でも真剣に考えてみようかな?