カラチ大作戦…1/30LAKE WOOD RESORT

緩やかな放物線を描いていた軌道は、いつしか本塁突入を試みる走者を刺すべくイチローが放った送球(通称:レーザービーム)の如く一直線に目標に到達するようになっていた。

問題:ってこれ何のことでしょう?

答えは番組の最後で!


俺にとっても初めてのエリア、栃木県鹿沼市のLAKE WOODでKFC(会社フィッシング・クラブ)の釣り初めを行った。参加者はDDV、リーダー、俺の3名。(面倒なので参加者の人となりに関する説明は割愛。) 平日にも関わらず30代後半のいい大人3人で釣り、最高だ。

事前にインターネットで調べた情報では鹿沼ICから20分となっていたにも関わらず、カーナビの指示通りに細かく交差点を曲がりながら走ること約35分!ようやく辿り着いたLAKE WOODの第一印象は『意外に小さい…。』王禅寺のルアー・ポンドと同程度かやや小ぶりのポンドが一面。しかし先行者は僅かに4人でゆったり釣れそうな雰囲気だ。
チケットの購入時に受付で管理人さんからレギュレーションの説明と魚の取り扱い(主にリリースの仕方)についての細かい説明を受ける。“神経質な村上春樹”といった風貌・印象の管理人さん、とにかくマナーの悪い客、魚の扱いが乱暴な客、バベル等の超マイクロ・スプーンで数釣りをする客が相当お嫌いなようで、取りようによってはかなり失礼なんじゃないかと思えるような事をガンガン言ってくる。腹を立てちゃう客もいるかもしれない。でも彼が自分の釣り場の環境と魚を大事に思っていればこその発言だという事がよく分かったし、基本的に彼が嫌うような人々は俺もあまり好ましく思っていないので、むしろ好意的に受け入れることができた。

さて、管理等対岸に3人並んで釣座を構えた。水質は超クリア。(俺、苦手…)魚影もそこそこ濃い。
とりあえずパイロット・ルアーのNOA2.6サンスイ・オリカラで探る。チェイスはあるが見切られているのか、どの魚もルアーの直前で哀愁ターン。管理人が“平日の放流はない”と言っていたので、最後の放流から早3日、スレてしまうのも当然だ。それに加えこの超クリアな水質、魚の警戒心も高まるに決まっている。
と、いきなり「きた!」とリーダーの声が右から聞こえた!いきなりのキャッチ。曰く「早巻きしたら喰ってきた」とのこと。う~ん、リアクションで喰わせるのが良さそうだな。で、トゥイッチ、フリップ、STOP&GO、フォーリング等々考え得る全てのリアクション・バイトを誘発する動きを試してみる。でも喰わない…。目先を変えてプラグを試す。何種類目かにへのじファイターMD、誘いを入れようと途中でリトリーブを止めると…
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浮かびあがろうとするルアーにヤマメが喰らいついた!

タナはボトム付近?
BUX2.5サンスイ・オリカラをチョイス。しかしアタリはない。そこでタダでさえ深いタナをキープするBUXを一旦着底させてからゆっくり引く。すると…
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なんと立て続けにヤマメが!!
スプーンで釣るのが難しい魚だけに、引きは弱くても嬉しい。

しかしスレマス相手に同じ手は通用せず、連発はしない。

タナは下で間違いないとBUX、蓮華、オリエンと深いタナが得意なルアーを片っ端から試す。
BUX3.0オオツカ・オリカラ・マジョーラに変えて1投目、いきなりラインが張った!フィッシュ!
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普通サイズのニジマスをキャッチ。

この後NOA2.6サンスイ・オリカラでボトムをずる引きして1匹追加、渋いし腹減ったしで11時半にレストハウスへ。
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メシが旨いと評判のレイクウッド、俺はナスとベーコンのパスタを注文したのだが確かに絶妙な茹で加減で結構イケる。DDVのワタリガニのパスタもリーダーのカレーも旨そうだった。
メシを食い終わった後も昔話や他愛も無い話に花が咲き、2時間近くまったりしてしまった。

さて午後の部。
昼食時にオーナー婦人から「もっとどんどん場所移動をした方が釣れる」とアドバイス頂いたことを受け、午前の対岸、管理等前からスタート。
場所を変えても渋い状況に変わりが無いようで、なかなか釣れない。まだ試していなかったディープ系ルアーの中からBUX2.5薄紫(北海道BIG FIGHT松本のお母さんに頂いた思い出深いルアー)をチョイス。これも着底させてからゆっくりリトリーブしていると、ラインが張った!
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BIG FIGHT松本の魚とは似ても似つかない小物だが、頂いたルアーが一応仕事しましたよ!

この後もボトムを攻めるが続かない。

…。
……。

あれ?
気が付けばライズが多発し、魚は浮き気味&活性も上がり気味?
もしや水温が上昇してタナも上に変わったのでは?
とりあえずドーナ2.0、彩斗2.0と表層直下を攻めてみると、明らかに魚の反応がいい!で、表層で実績のある鱒玄人2.0でローテーション開始だ!まずは中間色コンクリ・オアシス、チェイスはあるがフッキングしないので派手系の満月にチェンジ、しかしこの派手な色彩には全く反応がないので丁度その二つの中間に位置するラッシュ・クロゴキに。すると…
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今までの渋さが嘘のような怒涛の5連荘だ!!!
『ヨミ通りだな……。』密かにほくそえむ俺。でもここまで渋い状況で、特定のルアーにこれほど反応があるというのも不思議な話だ。

ラッシュ・クロゴキに流石にスレてきたようで反応が無くなった。色とウエイトを変えながら鱒玄人を次々と投入。

15:14、2.9gコンクリオアシス。
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15:49、2.9ビターチョコ。
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『う~ん、ヨミ通りだな……。』密かに自分に酔いしれる俺。
結局鱒玄人だけで立て続けに7匹を釣り上げたところで鱒玄人祭りは終了。

16時を過ぎた頃、既に傾き始めていた太陽が雲の陰に隠れ、ポンドが急激に暗くなってきた。
『シルエットが最もハッキリ出る黒で攻めるか…。』
蓮華2.5マット・ブラックをチョイス。
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いきなりキャッチ!『ふっ、ヨミ通りだな…。』

黒といえば俺の偏愛するALF2.7を忘れてはいけない!
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終了間際にまさかの3連荘!『またまたヨミ通りだな…。』
気分良く納竿となった。

ところで、驚いたのは同行のDDV。(*注:DVDではありません。個人名です。)
16時頃から突然ルアーの飛距離が圧倒的に伸び始め、次々と魚を掛け始めた!
これぞBREAKTHROUGHと言うべきだろう、何か歴史の証人にでもなった気分だった。

というわけで冒頭のクイズの回答。

答え:DDVのキャスティング。


【釣果】
9:30~11:30
13:30~17:00
16匹(ニジマス14匹、ヤマメ2匹)

【タックル】
ロッド:TAPER&SHAPE GAAS-66XULT
リール:TWINPOWER 1000PGS
ライン:GTRトラウト・ゴールド 3.5lb

【ヒット・ルアー】
へのじファイターMD、BUX2.5(サンスイ・オリカラ)、BUX3.0(マジョーラ)、NOA2.6(サンスイ・オリカラ)、BUX2.5(BIG FIGHT 松本オリカラ)、鱒玄人2.0(ラッシュ・クロゴキ)。2.9(コンクリオアシス、ビターチョコ)、蓮華2.5(マット・ブラック)、ALF2.7(黒)

【本日の総括】
我らがリーダーによって『カラチ大作戦』(意味?残念ながら俺も意味は良くわからない。)と銘打たれた今回の釣行、放流は無いし時間によってタナは変わるしで簡単ではない状況だったのだが、とりあえず全員釣れて良かったかな、と。
さてさて初めて訪れたLAKE WOOD、メシ旨い、ロケーション悪くない、魚釣れた、マナー良い、これだけ挙げれば言うことなしのように思える。が、しかし!全く大物が釣れてないじゃないか!
10年近く前に喧々諤々やってた同志とこうやって釣りを楽しむ事ができる喜びと、大物が釣れず満たされない想いが交叉する微妙な後味が残った。
まあこれで週末の行き先が決まったかな?

あと、今回の記事ではからずも多用してしまった、見る者全てを不快な気分に陥らせるという魔法の言葉『ヨミ通りだな…。』というフレーズ。訳あって今非常に気に入っており、あわよくば今年の流行語大賞を狙いたい勢いだ。
今後も頻繁に使っちゃうかもしれないので悪しからず御了承いただきたい。