after haircut・・・もつ焼きばん(祐天寺)

金曜日は午後半休を取得。

疎遠になった時期もあるけれど、かれこれ15年以上に亘りお世話になっているイケメン美容師が先月独立、自らの店をオープンさせたのだが、素晴らしいのがスタッフを雇うでなく、全てを独りでこなす小さな店という形態を選んだことである。

何かにつけて群れたがる家畜人間がおしなべて私の敵であるように、孤独を味方に付けている自立した人間を私は圧倒的に支持する。

ささやかな開店祝いにシャンパンを購入してから初訪問。

彼の人柄そのままに、アットホームで暖かみのある居心地の良い店舗、心の中でエールを送った。

私のような外見に無頓着な人間には過分な店だとは自覚しているし、値段だって自分には不相応に高いけど、私が支持を表明するためには言葉ではなく態度が重要なのである。

店を出たのは午後6時。
このまま真っ直ぐ帰ったところで、どうせ翌土曜日は昼から休日出勤の為に釣りには行けない。

居心地の良い店で髪を切った後なので、居心地の良い店で軽く呑もうかと祐天寺のもつ焼きばんを目指した。

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運良くカウンターに1席だけ空きがあり滑り込む。
赤星大瓶480円とマカロニサラダ、そしてお通しの糠漬けで人心地。

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ばんに来たら外せないのが汁豆腐。

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そしてレモンサワーだ。

読みかけの文庫を放り出し、スマホを弄るような野暮もせず、頭を空っぽにして徹底的に脱力して呑む。
最高である。

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焼き物はフランス塩、なんやわ塩、しろ味噌、あぶらタレの4本。
おっと、今気付いたけどレバー半殺を忘れていたなぁ。
そう言えば当局の締め付けが厳しくなった昨今、そもそも半殺を提供しているのだろうか?

避けられないことは避けられない。
ならば逃げるのではなく全力で対処したい。
私の属するソサイエティも末期的に神経症度合いを増しているとしか思えない今日この頃。

しかし忖度なんかしないし、察してもやらない。
前を向いているのに、何故後ろに下がる必要があるのだ?

孤独の先にあるのは普遍なのだと気付いた以上、並走者が皆無になろうとも私は堀り続けるしかないのだ。

ゆったりと夜が更けていく。