失敗は許されない・・・7/30羽田かみや

2週前に惨敗を喫したばかりのタチウオアジリレー船に再乗船して再挑戦。

この惨敗の翌週には真鯛ボウズにクロムツは船の故障で港解散の憂き目、悪い流れを元から断ち切る為には最初に躓いた地点からやり直す必要がある。
更に最近釣果が安定しているこの種目で失敗することなど1アングラーとしても許される訳がない。

曇天ながら雨はなく、風は北東で気温も低め、一言で言えば最高の釣り日和だ。

湾奥からの出船につきポイントまでは1時間弱走る。
私は退屈しのぎに魚が釣れ過ぎた場合の配布リストを脳内で作成しつつ時間を潰したのだった。

出港時の船長のアナウンスでは「富津沖の浅場に向かう」とのことだったが、船がスローダウンしたのは木更津より手前の中ノ瀬。
船団は形成されないまでも数隻の船が攻めている。
水深18mで反応は10mより上との指示。
しかしルアーには触りもしない。

何だか2週前と似たようなパターンだなぁと嫌な予感がし始めた頃、耳寄り情報が入ったようで全力疾走で西へ移動!
猿島~走水間にはタチウオ盛期ならではの大船団が形成されていた。

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こちらは水深50m前後、反応もちょいちょいタナを変えつつも15m程の厚みがある。

周りはポンポンと良いペースで釣れ始めたのだが、何故か私は全く手が合わない。
しかもこういう時って流れが悪くなりがちで、ルアーは2個もロストする始末だ。
ここのところ悲観主義を患っているので絶望感に支配されそうになるが、真鯛と違ってそんなに神経質な魚でもなし、とりあえず指示ダナの中でルアー動かしてりゃそのうち釣れるだろうと開き直ると少しずつアタリが出るように。

11:30までタチウオやって、釣果は9本。いかにも夏タチウオといったサンマみたいなヤツから大きくとも指3.5本ぐらいまで。しかしドラゴン級の大きなタチウオは脂がノリ過ぎていて胃もたれするお年頃、数も型もこんなところが妥当であろう。

後半は本牧沖に移動してのアジ。

崖っぷちのピンポイント作戦で顔は見たけどアタリ続かず、その後は富岡沖に移動。
何隻かアンカリングしていることから期待できそうなポイントに混ざる。

程無くしてコマセが効き始めるとポツポツと始まった。
アタリの数に比べると針掛かりが少なく入れ食いとまではならないけれど、アタリが途切れることもない。
個人的にはコレぐらいの活性が飽きずに楽しめる感じ。
釣れてくるのは20cm前後の小型ばかりだが、いずれもキンキラキンの体色にコロッと太ったボディの見るからに旨そうな魚だ。

食いが浅いのかタナ取りが甘いのか、バラシと抜き上げポチャンがやたらと多かったけど、実釣3時間足らずで32尾も釣れれば私としては充分である。

会心の釣り、とまでは言えないけれど、久々にまともな釣りをして、これで流れが変わるかもしれないと期待しよう。

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【釣果】
7時出船、14時50分沖揚がり
タチウオ 9本
アジ 32尾
外道:カサゴ



【タックル】
<タチウオ>
ロッド:TENRYU OCEANIA OC581B-4
リール:SHIMANO スコーピオン1501XT
ライン:PE1号、リーダー:フロロ5号、先糸フロロ12号

ロッド:Major Craft GIANT KILLING S73L/TR
リール:SHIMANO TWIN POWER MgC3000
ライン:PE0.8号、リーダー:フロロ3.5号


<アジ>
ロッド:アルファ・タックル エアボーンスティック30T-200
リール:SHIMANO オシア・カルカッタ301HG
ライン:PE2号


【本日の総括】
曇天だからと油断していたら、午後から晴れてきて慌てて日焼け止めを塗るも手遅れで黒焦げ。

夏の釣りは天気が悪くても日焼け止めを塗ることがセオリーだが、釣行回数が減るとセオリーさえも忘れてしまう。

しかし釣りを愛する者としてこの時期に日焼けしていないのも好ましくない。
漸く周りに追いついたとこれまた前向きに捉えよう。

さて、前日の内に包丁を研いだ甲斐がある、そこそこ捌き甲斐のある量の獲物を持ち帰ったが、いかに美味しい魚と言えども食べるとなると多すぎる。

こういう時こそ幸せのお裾分け、私は川向こうに住む会社の同僚にして中途採用同期、更にバンド仲間でもある米びつ先生(仮名)に、アジのお造りとタチウオの柵をプレゼントすることにした。
二人の幼子を抱える米びつ先生、東京湾の美味しい魚は食育にうってつけである。
マイガスバーナーも貸して、タチウオの炙りも楽しんで貰った。

父の株も上がることだろう。

無慈悲な猛烈魚捌きマシーンと化していたので写真を撮るのを失念したが、真夏の東京湾のアジは脂ノリノリでとんでもなく旨い。
三枚下ろしから刺身までこなした合い出刃包丁は度々洗わねばまとわりつく脂で切れなくなるほどだ。

一方でタチウオは冬場に比べると脂が程好く抑え気味でこれまたすこぶる旨い。
細切りにして大葉とあえ、ポン酢で食べるのが夏らしくて最高であった。
塩焼きもGood。

さぁ、ひとつ借りを返したので反撃の手を緩めることなく次々と借りを返していこうか!