雨上がりの夜空に

曇り時々雨予報で、雨量も小雨レベルなら釣りに行ってしまおうと、リールのラインを巻き変えた後に、10時前に就寝。

3時に目覚ましをセットしていたのだが、2時過ぎに激しい花粉発作を発症して目が覚めた。

1時間ほど悶絶し、釣りに行くべきか止めるべきか悩む。とりあえずリアルタイムの気象情報を確認だ。

「...。」
南西強風に激しい雨。
スロージギングのタックルを玄関に用意してあるのだが、この風は相模湾には鬼門。
鼻炎の薬をビールで流し込み、不貞寝を決め込む。

小さなズレが、大きな歪みを生むこともある。
私の今年の低迷は、思えば初釣りで今年最初の真鯛をバラしたことに起因しているような気がする。

呪いを解く方法は会心の釣りをするしかないのだ。

昼には雨が上がる予報だったので、私は雨が止み次第溜まった洗濯物を片付けるべく何処にも行かずに待機する。

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船で食べるつもりで買い込んだ惣菜パンが沢山あり、食料は潤沢だ。

しかし予報に反して待てど暮らせど雨は止まない。

雨が完全に止んだのを確認し、ようやく洗濯にとりかかったのは17時近くであった。

無為に過ごした土日の無為さ加減を洗い流したくて、私はリュックに洗面道具を詰め込んで家を出た。

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しかし雨上がりの夜空を眺めるともなく眺めているうちに、銭湯まで歩く気力さえ失ったのであった。

行き先をスーパーに変更して、豚しゃぶに必要なものを買い揃えた。
せめてもの抵抗に、豚は鹿児島産黒豚のばら肉と奮発する。

虚しさは忍従の夜。
日曜日。