データの消滅

月曜日の通勤途中、いつものように自動改札にモバイルSuicaをかざしても、何の反応もない。

電源も入っている。設定にもおかしなところはない。

私はディスプレイにモバイルSuicaの定期券の画像を表示して駅員に呈示しながら改札を通過するという原始的な方法で出勤した。

昼過ぎ、ちょろっと会社を抜け出して最寄りのソフトバンクショップへと向かった。

これが悲劇の始まりだった。

責任転嫁、たらい回し、日本語の通じない外国人スタッフ。
明らかな勘違い、明らかな無駄。

私は14時に池袋にあるソフトバンクショップを訪れたのだが、最終的にメーカーへの修理を依頼して代替機を受け取ったのは19時、渋谷のショップであった。

疲労困憊した。
いくつかの約束をすっ飛ばすこととなってしまった。

とりあえず全てのデータは一旦SDカードに移したので、ショップを出た後にゆっくりと代替機へとデータを移すことにした。

何故だろう?
悪魔の悪戯か?
私は操作を誤った。

約5年分、約2000枚の写真データを誤って完全に消去してしまったのである。

嗚呼、俺の釣ったマグロよ!嗚呼、旅の思い出よ!在りし日の猫さんと犬ちゃんよ!

一瞬死が私の頭のなかを掠めたが、なんとか思い止まった。
過去なんか全て棄ててやる。

私はこれから前だけを向いて生きていくつもりだ。

しかしブログを続けるモチベーションが風前の灯火である。

これを機会に完全に止めてしまうというのも手だな。と思わないでもないが。

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