休日出勤日曜日編・・・らーめん潤
またしても、またしても休日出勤の日曜日。
我が業界は最早完全なる構造不況業種であり、生き残りの為にはビジネスモデルの転換が必須であり、ここのところの休日出勤の増加もその影響の一環であることは疑いない。
自分の仕事を粛々とこなすという受身のスタイルではジリ貧は必至であり、自分のやるべき事を確実にこなしながら、自分に出来ることはなんでもやるぐらいの貪欲さが必要なのだと痛感している。
その中に1%でも自分にしか出来ないことが含まれていたら、きっとその仕事は尊い。
そんな精神論をいくら振りかざしても、腹が減っては戦は出来ないという現実もまた大切である。
出勤途中の蒲田駅、午前10時。
開いているラーメン店は少ないが、一麺入魂のあの店ならば開いている。
極太麺につき茹で上がりまでに時間を要するこの店においては、仕事前だろうが朝10時だろうが黄金色に輝く泡立つ炭酸飲料は外すことが出来ないのである。
オーダーはつけ麺大盛、麺硬め、玉ねぎ多め。
豊富な卓上の調味料の中から黒胡椒、柚子胡椒、おろしニンニクを使用。
背脂と刻み玉ねぎがタップリの煮干し出汁醤油スープ、そのインパクトの強いスープに負けない存在感を放つ平打ちの極太麺の組合せは、このつけ麺でこそ真価を発揮する。と思う。
このように断言出来ないのは、ラーメンも唯一無二の旨さだからなのだが。
無心で麺を啜る。
胃が満たされるのと比例するように、心も幸福感で満たされてゆく。
完食後は割スープをもらって丼の玉ねぎを根こそぎさらってごちそうさま。
今日も店員は愛想の欠片もないが、つけ麺は文句の無い旨さであった。
長い一日の始まりに相応しい、納得の朝食。