最後の晩餐

もしも神に「明朝に世界は終わります」と宣言されたら、私は最後の晩餐に赤羽の米山を選びたい。

私の最愛のもつやき店。

心無い役人と政治家によって生食は愚か焼き方にまで一定のルールを設けられてしまった為に、この店の必殺必食メニューであった「半焼き」シリーズは姿を消し、串焼きは全てウェルダンとなってしまった。残念を通り越して犯罪的、全体主義的、事無かれ主義的に想像力のない措置としか個人的には思えないけど、たとえウェルダンであっても米山の串焼きが世界最高峰であることに変わりはない。

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そしてこのあっさり煮込みの唯一無二の強烈な旨さ!
鰹出汁の醤油味という優しい滋味に「強烈な」という表現は相応しくないのかもしれないけど、他では決して味わうことの出来ないこの極上煮込みの印象はやはり強烈なのである。

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つくねも最高。

串のオーダーが2本縛りな為、ここは一人ではなく二人で行くべき店である。

しかしどれ程仲の良い人間であっても、もつやきに敬意を払わない人間とは決して足を踏み入れてはならない。

この店は私にとって大切で、かつ、もつ焼きを愛する人間としか行かないことに決めている。