脆弱性

上野と蒲田で客がホームから転落したとかで朝からダイヤが乱れまくっていた京浜東北線

すし詰めトレインで消耗してやる気を削がれるのが嫌だったので、会社にはダイヤ乱れにつき遅れる旨を連絡してから空いてる電車が現れるまで寒風吹き荒ぶホームにて4本ほどスルーした。

その日の帰り道。

有楽町駅のホームにて待てど暮らせど京浜東北線が来ない。
スマホで調べると数時間前に鶯谷で人身事故があり、その影響でダイヤが乱れているという。
京浜東北線は最早自らの脆弱性に対して開き直ってしまったようなところがあり、ダイヤが乱れても案内も無ければ詫びも無いようだ。

漸く来た電車はこの時間帯にしては混雑していた。
大抵のダイヤ乱れの時は一本スルーすると案外と空いてる電車が来たりするものだ。
しかし次の電車はなかなか来ずに、アナウンスの類いもまるでなく、漸く来た電車は一本前より遥かに混雑していた。
沸き上がる怒りを圧し殺しここはもう一本スルー。

すると次の電車もなかなか来ない。
漸く来た三本目は更なる混雑でほぼすし詰め状態であった。

私は己の判断ミスを軽く悔いながら、平行して走る山手線に乗り品川まで行った。
ここでラーメンでも食べながら時間を潰せばダイヤもほぼ正常化するであろう。

しかしこの目論見も甘かった。

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蒙古タンメン中本は、20時近い時間ながら長蛇の列が出来ていた。
自分が夜にラーメンを食べることが稀なもので、想像力が及ばなかったようだ。

涙を堪えて品川駅へとUターン。
京浜東北線のホームへ降りようとしたら、そこには地獄絵図が展開されていた。

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ホームに溢れる人、人、人。
電車に乗りきれなかった人、人、人。

この狂想曲に自らも加わる覚悟はない。

私は京浜東北線という存在を呪詛りながら、京浜急行のホームへと向かった。