看板メニュー…たかちゃんらーめん(江戸川橋)

C調な店主、

B級のメニュー、

店内に蔓延る不A生感。

店内に額装された大勝軒創業者、巨匠・山岸一雄氏直筆の「王道」の色紙が最早タチの悪いジョークと化していた個人的CBAラーメン店の江戸川橋大勝軒が閉店してしまい、この界隈でラーメンを食べようと思うと難民化してしまう。

どうしてもラーメンが食べたかった私は、台湾まぜそばを初めて食べた店である「たかちゃんらーめん」の暖簾をくぐった。

自らの看板を冠した「たかちゃんらーめん」なるメニューを発見、自らの屋号を掲げたメニューなら相当な自信作と思われ、値段忘れちゃったけど900円超えだったような気がする強気な一杯をオーダー。

つまり、端的に言えば「全部乗せ」というやつですね。

濃厚な魚介とんこつスープと海苔の組み合わせは最高、半熟ゆで卵も旨いしメンマも旨い。

二郎育ちの私にはチャーシューは微妙、でも中央に盛られたホウレン草は良いアクセントと感じられた。

総じて旨い一杯だった。

笑いの要素やブルータリティなどの極端な要素をラーメンに求めてしまう傾向が自分にあることを自覚しているが、自分内基準とラーメンの哲学は当然一致する訳もなく、俯瞰してみれば野性味溢れる美味しいラーメンであったと断言できる。

しかし私は何処に向かっているのだろうか？

よくわからない。

わからないながらも立ち止まることなく、私は私が前だと信じる方向に向かってただひたすらに突き進む。

真っ直ぐに突き進むのみである。