外道が消えた!?竹岡カワハギ・・・12/5羽田かみや

晴天ベタ凪の日曜日、色々釣りたい釣りモノはあるけど何処も混雑しそうで当日朝まで何を釣りに行くか決めかねていた。
ストレス解消のはずの釣りが別のストレスを生む温床と成り兼ねない事は体験的に学習したばかり。

結局悩んだ末に“今食いたいモノ釣ろう”ということでの今シーズン初のカワハギに決定。
考えてみれば今年1月以来、実に11ヶ月振りのカワハギ釣行だ。
流行り過ぎ、蘊蓄多過ぎ、そして最後に乗船した久里浜の某船で個人的に信じられない程頭にくる目に遭って“カワハギ釣り師の民度は低いのでは?”と被害妄想的嫌悪感が刷り込まれてしまい、それ以来どうもカワハギ方面に足が向かなかったのだ。
加えて細かい作業と繊細な釣りが苦手な俺は、何度やっても全く上手くならないというカワハギ釣りそのものに対する苦手意識も相当強い。
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羽田の夜明け。

自宅から高速も使わずに20分足らずで着く羽田かみやは、利便性は勿論のことホスピタリティも極めて高く、最近殊に気に入っている船宿だ。
5時15分頃家を出たのに5時半には着いてしまい、とりあえず左舷ミヨシ二番手の釣座を確保。最終的には19人の客を乗せて船は7時半に出港し、一路竹岡沖を目指した。

湾奥の羽田から竹岡までは1時間強の航程だが、12月とはいえ晴天ベタ凪のコンディションのお陰で快適なクルージング。
やはり陽気の良い休日は船に乗って大海原へ繰り出すに限る。

さて竹岡沖に到着すると、そこにはまるでタチウオ船団のような密集した大船団が形成されていた。
剣崎を攻めるべき久比里の船の姿も見え、今シーズンの竹岡カワハギの好調さが窺える。

しばらくの探索の後に合図があって実釣開始!

丁度1年前に同じくかみやのカワハギ船乗った際に外道の猛攻撃にあって苦戦した苦い思い出があったので、外道を避けるべく中オモリも集寄も付けずに宙釣りからスタート。

・・・。

・・・。

・・・(-_-メ)。

釣れない。

外道も掛からない代わりに本命も釣れない。

隣の常連さん見てると、たたいたり小突いたりしながら順調に数を伸ばしている。
1時間程無益な闘いを続けてもただの1枚どころか外道の1尾すら釣れなかった俺は、ここでようやく釣り方が合っていない事を確信するに至り、三枚集寄を付けて底の釣りに変更!

派手なタタキは外道の活性を上げかねないと思い、フワフワ揺らしてゼロ・テンションで待つ。すると頻繁にアタリが訪れるようになった。しかしここからが腕の差なのだろうが上手く針掛かりさせることが出来ず、また掛けても巻き上げ途中でのバラシがやたらと多くて思うように数が伸ばせないでいた。
ああっ、やっぱり俺はカワハギ釣りの才能が無い!

改めて思うがカワハギ釣りとは悩める釣りだな。
「悩む力」の姜尚中先生がこの釣りやったら大変な事になりそうだ。

気が付くと昼時になっていたので俺は手を休めて弁当を食うことにした。
そこでやっと気が付いたのだが、この日ここまでベラもトラギスも全く釣れていないのだった。
試しに派手なタタキを入れた後にタルマセというオーソドックスな釣り方を試してみる。
するとこれが上手いことハマってポンポン釣れるようになった!
そうか、今日はこれで良かったんだ!

結局2時半の沖上がりの時点でクーラーにはカワハギが15枚入っていた。
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お隣りさんは28枚で竿頭、その隣が3枚でスソと釣座に関係なく腕の違いがモロに出るというカワハギ釣りの特性を見せ付けられた一日でもあった。
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【釣果】
7時30分出船、14時30分沖揚がり
カワハギ15枚(外道トラギス2尾)

【タックル】
ロッド:TRANSEAカワハギ175タタキH
リール:カルカッタ・コンクエスト301F
ライン:PE1号

【本日の総括】
まあ15枚釣れれば俺としては充分過ぎる釣果なのだが、お隣りさんにキッチリと腕の差を見せ付けられて悩ましくもあった。

しかし外道が少なく根掛かりも無いと多彩な攻め方が出来て面白い。近い内にまた行きたいと思う。

さて、カワハギ釣りの本当の楽しみは、帰宅後にこそあると言っても過言ではない。

肝醤油で食べる薄造りとハギチリ鍋はやはり絶品だ!
船が混もうと、釣りそのものが苦手であろうと、コレを食べるとまた行きたくなっちゃうのよ、これが。
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「またカワハギ食べたいです。」―実家の猫・談